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2013年05月22日(水)|13:30|経済その他
政府短期証券は隠れ赤字国債か?
政府短期証券は広義の意味での国債。だが、その発行理由は普通国債のように「歳入不足を埋めるもの」ではなく、財政資金の受け払いに伴う一時的な資金不足を埋めるために発行されるもの。期間は60日。
その発行はいずれも年度ごとに発行限度額が設けられる。中でも圧倒的な限度額を獲得しているのが外国為替資金証券(いわゆる為券)。24年度では全政府短期証券の限度額233.7兆円のうち、為券が195兆円を占める。
その為券は主に為替介入資金を調達するために用いられるのが本則。つまり円の資金を市場から調達、その円を使って円売り・ドル買い介入を行う。そして獲得したドル資金でおおむね米国国債を購入する。つまり、外為特別会計では為券での負債は米国国債の資産とバランスされるのが原則。
しかし、2004年度以降で介入が行われたのは2004年度と2011年度のみ。にもかかわらず、為券がそのほとんどを占める政府短期証券の残高は年を追うごとに増加する一方だ。
126pに平成14年度末〜23年度末の政府短期証券の残高推移グラフあり。
http://www.mof.go.jp/jgbs/publication/debt_management_report/2012/saimu3-2-1.pdf
25年3月末時点での残高は以下の表中にあり。
http://www.mof.go.jp/jgbs/reference/gbb/201303.html
14年度に57.5兆円に過ぎなかった政府短期証券残高は24年度末には115.3兆円に倍増。年平均で5.25兆円ずつ増えている。11年間で2倍だから年率6.5%で増えてきたことになる(2倍になるための条件は「年数*利率=72」という「72の法則」がここで活躍?する)。
国の債務のカウント法にはいくつかの種類があるが、いずれにせよ、この政府短期証券の残高はこれには含まれない(以下の15p参照)。いわば簿外勘定。隠れ赤字国債と見なされてもしようがないゆえんだ。
http://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/sy014_25_04.pdf
印旛吉高のオオザクラ(2013年4月7日)
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