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2014年07月16日(水)|09:44|経済データ探検隊(初級編)

経済データ探検隊 3話 実質賃金の大幅下落が前消費増税時とは様変わり

戦略特区の旗振り役である竹中平蔵氏は7月中旬の都内での講演で「4月の家計消費の落ち込みは想定内だが、5月は想定以上に悪い」と言い切りました。日経新聞もようやく、家計、設備投資などの分野で想定以上に悪い経済データ出始めたと報じ始めています。

今、官邸にとって最もショックなデータはたぶん、家計消費の急激な落ち込みです。
消費水準指数の動きを比較する
(クリックすれば拡大します)
まず、家計消費を端的に示す代表的なデータ2つを見ておきましょう。消費水準指数と消費総合指数の動きにつき、前消費増税時の1997年前後と今回を比較したものが図表1,2です。前増税時に比べその落ち込み方が大きいことは明らかです。
消費総合指数の動きを比較する
(クリックすると拡大します)
消費水準指数とは需要者側からみた家計消費を最も総合的に示すものであり総務省が発表します。一方、供給者側(小売店側)からみた販売データとして信頼度が高いのが、内閣府がまとめる消費総合指数です。

前者は総務庁が毎月行う家計調査をベースに、調査ごとに異なる月ごとの日数、世帯人数ならびに消費者物価などで調整することにより算出します。後者は内閣府が毎月、月例経済報告に示すことを念頭に置いたうえで算出します。これも消費者物価調整後の数値です(実質値)。

家計消費の全体像を正確に把握することは至難の業です。このため古くからさまざまなデータを組み合わせてその総合的な動きを把握する試みが行われてきました。現在では上記2つのデータが家計消費の総合的な動きを把握するために重用されています。にもかかわらずこれらのデータは一般には馴染みがありませんが、これは単に歴史が新しいためです。とは言え、消費水準指数(総務庁)は1977年ごろから、消費総合指数(内閣府)は2001年から発表されています(そんなに新しくないか?)。

今、日本の家計消費の動きをみる上でのポイントは2つあります。1つは消費増税に伴う駆込み消費の反動がどの程度出るかという一時的な動向であり、残り1つは、消費増税によって実質購買力を落とした家計消費がどれだけ消費を絞るか、というもう少し中期的なテーマです。

6月以降の家計消費はまだ多少「駆込み消費の反動」という要素を残しつつ、徐々に「実質購買力の低下に伴う消費減退」が持つ意味が大きくなっていきます。

さて後者の動向をみるために有効であろうと思うデータをお見せします。図表3がそれです。家計消費を最も基本から規定する実質賃金の動きにつき、前消費増税時と今回とを比べたものです。そう。ここでわれわれは1997年前後と今回とでは、実質賃金の動きが全く異なることに気づくのです。
実質賃金指数の動きを比較する
(クリックすると拡大します)
前増税時は増税直前の2年間の実質賃金は、年1%台後半の伸びを維持していました。ところが今回は1%程度目減りし続けているのです。しかも、増税前9か月ごろから急速に実質賃金の水準が下がっています。もちろんこれは昨年半ばからのインフレの進行が急であったことを示しています。

実質賃金の面からみる限り、家計がおかれた状況は前消費増税時とは全く異なるのです。

(いずれのデータも3か月移動平均値が目立つように表示してあります。この方が原数値の動きよりもより基調的な動きが把握しやすいと思うのですが如何?)

 
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角川総一
金融教育、金融評論家。
(株)金融データシステム代表取締役。1949年大阪生まれ。
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