4月18日既報の「三祐酒場」が最終の日、29日、17時前に件の友人と同店を訪れるが、すでに予約客で満杯。残念!ま、これだけの老舗なのだから仕方あるまい。
こんなときは正真正銘の常連客だけで盛り上がるのがスジなのかもしれない。昔話に花を咲かせる、ってのが最終日にはふさわしい。
仕方がないので曳舟駅前の養老の滝で一杯、いや三杯ひっかけて、京成電車で高砂まで移動。駅そばの信号機の横のPB(ポリス・ボックス)先の「高砂屋」へ突入。訪れるのは多分3回目。
「お帰りなさい」と奇妙な挨拶に迎えられ、一番奥のカウンター席に友人と並んで座る。ここはカウンター席のみ。昔ながらの昼光色の少し暗めの電灯と周りの 板壁のくすんだ褐色がいかにもしっくりくる。カウンターのすぐ上には平皿にサバの半生干物、ホタルイカの干物、ソラマメなどなどが並ぶ。
「今日が最終日だっていうのでチューハイ発祥の店に行ったんだけどね」と、カウンター内にいる最長老の?女将に話しかけると、「そういえばいつか、テレビで見ましたよ。しかし変だなって思っていたんですよ」。
聞いてみると66年前に店を構えたこの「高砂屋」では、昭和22年から(ということは開店早々から?)焼酎ハイボールを扱っていたという。それが事実だとすれば、「三祐酒場」より2〜3年前から扱っていたことになる。
「じゃあ、テレビ局やら雑誌などからの取材申し込みはないの?」って聞くと、その種の申し込みは一切断っているらしい。さらには初期のころのチューハイは レモンなぞ入れなかったのだそうだ。なにやら「レモンなんて入れると焼酎の香りが消えてしまうから」という理由だったらしい。
多分、ウイスキーのハイボールをまねて、手近にあった焼酎でハイボールを作るなんて発想は、あちこちの店でほぼ同時に(いや相前後して)生まれたというのがホントのところだったんだろうね。
返って調べてみたら、レモンもその昔、多くの農産物と同じく輸入制限が課せられていたのだ。今はTPPで目先のコメ、砂糖などの輸入関税撤廃がわが国に とって重要なテーマとして浮上しているが、振り返ってみれば、戦後今日に至るまで、こんなに多くの品目が輸入制限の対象になっていたのだ。って、なんだか 取ってつけたような結末?になってしまった。
p.s.それにしても、「三祐酒場」といい「高砂屋」といういずれもカウンターが主で、かつ店の全員が女性、っていうのが面白い。主人から店員がすべて女性っていう居酒屋自体が珍しいのにね。
農産物貿易レポート(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kousyo/wto/w_17_info/seattle_10j.html
続p.s.
PHOTOは印旛吉高のオオザクラ(≒大佐倉)。樹齢300年以上の老樹である。ソメイヨシノより遅れて咲くのだが、今年は4月8日に行ったにもかかわらず、すでにこのありさま。でも散ってしまった後もさすがですね(本文とは何の関係もありません)。
こんなときは正真正銘の常連客だけで盛り上がるのがスジなのかもしれない。昔話に花を咲かせる、ってのが最終日にはふさわしい。
仕方がないので曳舟駅前の養老の滝で一杯、いや三杯ひっかけて、京成電車で高砂まで移動。駅そばの信号機の横のPB(ポリス・ボックス)先の「高砂屋」へ突入。訪れるのは多分3回目。
「お帰りなさい」と奇妙な挨拶に迎えられ、一番奥のカウンター席に友人と並んで座る。ここはカウンター席のみ。昔ながらの昼光色の少し暗めの電灯と周りの 板壁のくすんだ褐色がいかにもしっくりくる。カウンターのすぐ上には平皿にサバの半生干物、ホタルイカの干物、ソラマメなどなどが並ぶ。
「今日が最終日だっていうのでチューハイ発祥の店に行ったんだけどね」と、カウンター内にいる最長老の?女将に話しかけると、「そういえばいつか、テレビで見ましたよ。しかし変だなって思っていたんですよ」。
聞いてみると66年前に店を構えたこの「高砂屋」では、昭和22年から(ということは開店早々から?)焼酎ハイボールを扱っていたという。それが事実だとすれば、「三祐酒場」より2〜3年前から扱っていたことになる。
「じゃあ、テレビ局やら雑誌などからの取材申し込みはないの?」って聞くと、その種の申し込みは一切断っているらしい。さらには初期のころのチューハイは レモンなぞ入れなかったのだそうだ。なにやら「レモンなんて入れると焼酎の香りが消えてしまうから」という理由だったらしい。
多分、ウイスキーのハイボールをまねて、手近にあった焼酎でハイボールを作るなんて発想は、あちこちの店でほぼ同時に(いや相前後して)生まれたというのがホントのところだったんだろうね。
返って調べてみたら、レモンもその昔、多くの農産物と同じく輸入制限が課せられていたのだ。今はTPPで目先のコメ、砂糖などの輸入関税撤廃がわが国に とって重要なテーマとして浮上しているが、振り返ってみれば、戦後今日に至るまで、こんなに多くの品目が輸入制限の対象になっていたのだ。って、なんだか 取ってつけたような結末?になってしまった。
p.s.それにしても、「三祐酒場」といい「高砂屋」といういずれもカウンターが主で、かつ店の全員が女性、っていうのが面白い。主人から店員がすべて女性っていう居酒屋自体が珍しいのにね。
農産物貿易レポート(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/kokusai/kousyo/wto/w_17_info/seattle_10j.html
続p.s.
PHOTOは印旛吉高のオオザクラ(≒大佐倉)。樹齢300年以上の老樹である。ソメイヨシノより遅れて咲くのだが、今年は4月8日に行ったにもかかわらず、すでにこのありさま。でも散ってしまった後もさすがですね(本文とは何の関係もありません)。