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『超入門 5分で日本経済一周の旅ガイド』注釈

角川総一オフィシャルサイト

2000年03月03日(金)|10:30|Kindle注釈『未定』

kindlevo1注釈

富津岬元旦01

<やさしく説明12>「なんでこのグラフではいきなり10年長期国債の利回りなんて出てくるんだ?」

実は(本書でもそうなのですが)、金利のことをノベルに際しては我が国の場合だったらまず、10年長期国債の利回りを登場させることが多いのです。なぜか。原則として、あらゆる金利のうち需給バランスをもっとも忠実に反映して決まるからです。
「ということは預貯金金利や住宅ローン金利とは違うの?」って疑問がでてきますね。そう。これらは金融機関の事情により経営に配慮した上で戦略的に決められるって、側面があるからです。

債券って何か?「5年後になれば、券面にあるとおりの100万円で払い戻すね。その間は年に3%の割合で利子を支払うからね」といって発行されるのが債券です。こういう約束で、お金を集めたい人が一種の有価証券を発行する。国が発行したものが国債で、会社が発行すれば社債です。

この債券の値段が90万円から80万円に下がれば、利回りは上がるのは当たり前ですね。買う人は「前より良い買い物ができたぞ」ってなります。買い手が得したということは、債券の利回り(1年あたり収益の元本「=買い付け値段」に対する比率)が上がることになる。つまり債券の利回りも上がる。

<やさしく説明13>「なんでこのグラフではいきなり10年長期国債の利回りなんて出てくるんだ?2」

長期金利の指標とされるのがこの10年国債が市場で自由に売り買いされた結果ついた利回りです。新聞紙上で「日米長期金利差」なんて見出しがあった場合には、日米の「10年長期国債の利回りの差」を示すのが普通です。
なぜ原則として自由な需給バアランスなのか?それは、誰にも等しく開放されている市場だからです。金融機関は言うに及ばず、企業でも、地方自治体でも、あるいは海外の投資家、ヘッジファンドなどの投機家、あるいは外国の中央政府、などもで自由に参加できる。もちろん、我が国のGPIFのような巨額の資金を持つ年金基金も自由に売り買いしています。
そしてここでついた利回りが、他のあらゆる、と言っていい金利の中核をなすのです。これを「指標となる金利」と表現します。指標ということは基準ということでもあります。では日本の場合何の基本になるのか?

そう。ここまで言えば、あ、じゃあ、時々10年長期国債の利回りの動きなりその水準くらいは時々見ていなくちゃいかんな、となるでしょ。そんな時にはここかそれかあれの箇所ですぐわかります。
実際、期間が5年を超える長期の固定型住宅ローン金利や企業向けに1年を超える長期の資金を貸し出すに際しては、銀行はこの長期国債の利回りを基準に設定します。ほら「長期金利の上昇を受け、三菱東京銀行は来月の長期固定住宅ローン金利を引き上げる」といった記事を見かけるでしょ。
さらにはこの10年国債の利回りは国が新しく発行する国債の金利を決める際にも決定的に重要な要因となります。つまり、既に(前月までに)発行した10年国債が0.8%で市場で取引されている時に、0.5%で新しく発行することはできない。誰も買わないからです。「そんなんだったら既に発行されて0.8%の利回りがついている銘柄を買うもん」ってなります。あるいは1.2%の金利で発行することもありえません。債券を発行してお金を調達しようとするもの(ここでは国=政府)はできるだけ低いコスト(=金利)で発行したいわけですから、限りなく0.8%に近い水準で、多くの人が買ってくれる利回りで発行しようとするのですね。
さあ、ここではこの程度にしておきます。また折があれば、債券あるいは国債について説明することにしましょう。では本道に戻ってGO!

はい、ワカッタところで再び本線へ復帰!

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角川総一
金融教育、金融評論家。
(株)金融データシステム代表取締役。1949年大阪生まれ。
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